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Column 25
安藤正康さんのアラスカの話 7/今シーズン(2012-13)のオーロラは当たり年?

オーロラに関して、今年は早くから見れているという話を聞きます。最近のフェアバンクスは天気も良く、ここ数日はオーロラ予報のレベルも2〜4なのでまあまあ見れているようです。でもまだ爆発という所までには至っておらず、それに午後10時過ぎでもまだ空は充分に明るく、星もほとんど見えない状態なので、本格的なオーロラ観測の時期はこれからと言う所です。

昨冬〜春に掛けても太陽の活動が異常に活発だとレポートされて世界各国の科学者が騒いでいましたが、2013年はオーロラマックスと言われていますので、今期もそういうレポートが続くのではないかという気がしておりますし、前シーズン以上に騒がれても不思議ではないと思います。最近日中でも携帯電話の雑音がやたらに多いのは、オーロラが原因だという事も聞いています。
太陽活動が活発になるとオーロラ活動も活発になるので嬉しいですが、自然災害も増えるという説もあり、少し複雑な気持ちです。

昨シーズンは、長年の夢だったアンカレジの自宅の上空に出現したオーロラをバックに自宅の写真を撮影出来ました。本当にそれくらいぶりにアンカレジの上空で(北の空ではなく真上に)オーロラが見れた訳です。今シーズンはオーロラをバックに剣道の防具に身を包んだ自分の姿を撮影したいと考えており「Kendo Under the Lights of Aurora」という題で発表しようと目論んでおります。果たしてうまく行くかは乞うご期待。勿論、そういうオーロラがアンカレジで見れるという事は、フェアバンクス郊外ではその何倍もの強さの光でオーロラが輝くという事になる訳です。

さて、そんなすばらしいオーロラがいつ見れるのか、それは、科学が発達した今日でも長期予報が難しいと言われています。ある高名な方から、オーロラを見るためには3つの「じき」が必要だとお聞きしました。一つは「磁気」。オーロラは地球の磁力が太陽風で運ばれてくる陽子や中性子などを引き寄せ、それが大気圏の空気の層とぶつかる事により起きる発光現象である事から、磁気が必要となります。そして二つ目は「時期」。オーロラは明るい所では見れないので、夜暗くなる秋から春に掛けてでなければならないので「時期」も大切です。そして最後は、アラスカの極寒の大地で、防寒具に身を包み、暗い夜空を眺めながら、じっとオーロラを待っていれば「じきにみえてくる」の「じき」だそうです。ある高名な落語家さんから直接聞いた、科学的にも正しい、非常に信憑性の高いお話でした。おあとがよろしいようで〜。
(アラスカの達人/安藤 正康)

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