旅の報告37/極東ロシア・ビキン川流域
タイガの森とハバロフスク滞在8日間(その1)
極東ロシア・ビキン川流域のタイガの森を訪ねる旅。今回はお客さまの希望で特別ツアーを設定して 2012年の10/1の出発で出かけました。この旅ではタイガを訪れる前に、極東ロシアの玄関口の町、ハバロフスクに2泊ほど滞在したのでまずはハバロフスクのお話をいたします。
ロシアというと遠いイメージがありますが、ハバロフスクは成田から2時間半。沖縄やグァムに行くよりも近い外国なのです。航空機のスケジュールにもよりますが、あまりお休みのとれない時に 2泊3日や3泊4日ぐらいで気軽に訪ねることも可能です。
ハバロフスクはアムール川とウスリー川の合流地点にあり、この日は天気も良く、朝いちばんで川を見下ろす公園の散歩からスタートしました。
ハバロフスクは札幌よりも北にあり、10月始めにはすでに木々が色づいていました。
ウチョース展望台(ロシア語で絶壁の意味)では大河アムール川の広い川幅を実感できます。
アムール川の中国名は黒竜江。ハバロフスクの約30km先には中ロの国境があります。
こちらは国立極東博物館で、2階には北方系少数民族に関する民族衣装や生活、宗教などの資料が展示されています。
その後、今回の旅の特別プランとしてハバロフスク近郊のダーチャ(簡易別荘&家庭菜園)を訪れました。
ロシアの都会に暮らす人は週末にダーチャで過ごす人も多く、憩いの場所となっています。今回は晩秋の訪問でしたが、沢山の花が咲いていました。
ダーチャの持ち主はエリカさん。ロシアでは有名な農業研究家なのだそうです。
秋の終わりのこの時期は、残念ながら野菜などの作物が少ない時期だそうですが、ベリー類や何種類ものブドウを味見しながら説明をしていただきました。
昼食はエリカさんの心のこもったロシアの家庭料理をいただきました。野菜が中心の素朴でありながら味わい深い、とてもおいしいランチでした。自家製の果実酒で乾杯です。
ランチの後はハバロフスクに戻り、アムール川クルーズに乗船しました。この日は風もなくぽかぽかで絶好のクルーズ日和りで、川から眺めるハバロフスクの街もどこかのんびりしているようでした。
その後は中央市場へ。市場の内部は天井が高く、思いのほか清潔で、魚や肉、おいしそうなチーズ専門店なども多くありました。
日本(成田)から飛行機で2時間半で到着するハバロフスクは、ヨーロッパの雰囲気を味わえる穴場的なデスティネーションだと思います。例えば金曜発だとアジア方面と同様に週末をはさんで4日間での日程も可能(2012年の夏のスケジュール)なので、いつもとは違った旅を楽しみたい時にはおすすめです。(2012年10月)
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