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旅の報告25/USAアラスカ
ミドルフォーク・コユクック川
フォールディング・カヤックツーリング

報告が遅くなりましたが、2010年8月上旬に実施した北極圏アラスカのフォールディング・カヤック・ツーリングのレポートです。大河ユーコンに流れ込むコユクック川。その支流の中で名前の通り真ん中を流れるミドルフォーク・コユクック川を下ったツアーの報告です。(ワイルド・ナビゲーション/福山)

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ミドルフォーク・コユクック川は、100年以上前のゴールドラッシュの時代にユーコン川を遡ったゴールドハンターの内の、ラッキーな鉱夫達が金を発見した川。リバー・ツーリングのスタートはひっそりと静まりかえった町ワイズマン。ツーリング中は毎日、川原でキャンプをしながらの移動ですが、途中でコールドフットの町に上陸し、立ち寄ったビジターセンターの洗面所では、蛇口からお湯が出る事に文明のありがたさを感じました。そして、その後は現実から離れ再び原野の川旅に戻ります。

川岸に立ち並ぶ古いキャビン群で金堀りで入植した人々の暮しを垣間見たり、昔の滑走路の跡を探して上陸したり、軽いハイキング気分も味わいながらブルックス山脈を抜け、ユーコン・バレーへ進んでゆく川旅です。

その後、ノースフォーク・コユクック(北支流)やワイルド・リバーと合流して、ゴールであるベトルスへ向かいます。ベトルスはオーロラ観測で今や日本でも有名ですが、ゴールドラッシュ時代からの歴史ある町で、そのシンボルのベトルス・ロッジはアメリカの歴史遺産建造物にも指定されています。

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今回の参加者は、ほぼ毎年アラスカの川を下っている2名。その内の1名は毎年海外遠征に出かけるサラリーマン・カヤッカーとしてカヌーワールド誌で紹介されました。
今回の旅は同行の福山と合せて3名でのツーリングです。

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まずはフェアバンクスで最大定員14名のセスナ、グランド・キャラバンに乗り込み北極圏のベトルスへ。途中の町も経由する定期便で、積み込む物資が多いと定員は減ります。フェアバンクスでは小さく感じる機体ですが、北極圏の小さな町ではとても頼もしく見えます。

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ベトルスに到着後、我々は小型機(セスナ)に乗換え、さらに北の町、ワイズマンを目指します。天気はまずまず、若きチーフパイロットのタイラーは遊覧飛行のサービスを追加してくれたので、大きく回り道をしてワイズマンの滑走路(砂利時々ブッシュ)にランディング。

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いよいよミドルフォーク・コユクック川のリバーツーリングの開始。出発時の天気はあまり良くありませんが、漕ぎ出せば気分は爽快。山も川も空も北極圏の景色はやっぱり素晴らしいです。今回は1週間で 90 km と、日程に余裕があるのでのんびりと下ってゆきます。

キャンプ地に到着後、広い川原で火を焚き、食糧置場にタープを張ると途端に生活の場ができて落ち着きます。白夜の宵は更けることなく、夕食後はツアー参加者によるケーナとハーモニカの演奏会が始まりました。

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途中、コールドフットでは上陸をしてハイキングを兼ねて町の散策へ。ここはスタート地点のワイズマンと共にゴールドラッシュ時代に栄えた町で「世界最北のドライブインがある町」としても有名です。
冬はオーロラ観賞の穴場としてもオススメ。

ダルトン・ハイウェイを徒歩で横断して来た僕達の風貌を見て不思議に思うのか、2〜3人から「どこから来た?」と聞かれ「川から!」と答えたのですが、理解してもらうのにちょっと時間がかかりました。

ビジターセンターにたまたま観光で来ていたアメリカ人のお爺さんは、若い頃に兵役で福岡にいたそうで「スシ」「テンプラ」「ラーメン」と覚えている日本語を喜んで話してくれました。

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コユクック川で一番最初の商業金山は、コールドフットのやや下流のタームウェイ・バーにありました。上陸してみるとここは今でも露天掘りをしていました(採掘目的は不明です)。

その先では川岸の木立の間に古いキャビンが見え隠れしています。ここは数棟の朽ち果てたキャビンがあるゴールドラッシュ時代の廃村跡らしく、その後も住人がいたのか建物内には1988年発行の雑誌がありました。

その後、川幅が狭まり景色も渓谷の雰囲気に変わり、突然、川の中にピナクル(石塔)が見えてきます。パイロットのタイラーが「ピナクルがあるよ」と言っていたのを、聞き間違いかと思っていましたが本当にありました。

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北極圏の短い夏を精一杯に咲きほこる花たち。日当りのよい場所では野生種のブルーベリーも実をつけていて、ベリー摘みも楽しめました。

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アラスカでは雄大な風景も楽しみですが、その中で食べる毎日の食事も楽しみ。白夜のディナーは北極圏ならではです。この日の夕食はイクラご飯。フェアバンクスの友人からもらったイクラと炊きたてご飯の組み合わせは最高です。そしてビールとのベストマッチはコレ!アラスカらしく豪快に塊のハムです。

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キャンプ中の楽しみといえば焚き火。暖をとったり調理したりとキャンプには重要なアイテム。流木を探して薪にします。ビーバーカット(齧り跡のついた木)も惜しみなく投入します。

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ツアー前半では、カヤックが流されるアクシデントもありましたが予定通りに無事、ベトルスにゴール。天気も後半は回復傾向でした。旅の終わりにベトルス・ロッジで記念撮影。


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リバーツーリング中は釣りやハイキングしたり、のんびり漂ったりしながらアラスカの自然を楽しみました。人里離れた原野に暮すリアル・アラスカンのお爺さんとの出会いもあり、原野の暮しについていろいろ聞くことができました。彼に「ペットは?」と聞いたところ「熊の餌になるからいない」とのお答え。愚問でした。


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今回もカヤックに食糧や装備を積んで旅するスタイルですが、前半はゴールドラッシュ時代の色濃く残る雰囲気を感じながら、そして後半はアラスカの原野を下るという 2通りの楽しみ方ができる川旅となりました。

ミドルフォーク・コユクックリバーは、キャンプに最適な気持ちの良い広い川原も多く、また激しい瀬もないので、のんびりとリバーツーリングを楽しめるアラスカでもおすすめの川のひとつです。

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北極圏アラスカの川旅の詳細や計画などは ワイルド・ナビゲーション までお気軽にご連絡ください。

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